大腸がんとは?

症状・なりやすい人・診断・治療方法・5年生存率などについて、詳しくまとめました。

 

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大腸がんの概要

 

大腸は「結腸」と「直腸」からなるもっとも末端にある消化管です。

この結腸と直腸のに発生するのが大腸がんです。

 

 

大腸がんの発生を区別するときには、その場所に応じて「結腸がん」と「直腸がん」に分けられます。

結腸の長さは全体で90~120㎝で直腸の長さは20~25㎝です。

消化器官のうち、小腸の長さは6~7mにもなり、それだけで消化器官の全長の75%を占めます。

 

 

しかし、小腸に原発するがんは非常に珍しく、日本国内では年間数百件ほどしかありません。

消化器官系のがんは通常、ほとんどが粘膜層に原発します。

 

 

小腸の粘膜面積は総計200㎡にも及ぶため、小腸は、他のどんな消化器官系よりもがんが多発してもおかしくありません。

一方、大腸の粘膜には、消化吸収などの機能がなく小腸よりも構造が単純です。

 

 

にもかかわらず、どうして大腸にばかりがんが発生し、小腸にはめったに発生しないのかは未だ解明されていません。

 

 

検診の難しい小腸よりも、内視鏡で簡単に覗くことのできる大腸の方にがんが多いのは、検診の観点からは有利です。

 

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大腸がんの症状

大腸がんには、これといった特別な症状はありません。

他の病気とまぎらわしい症状がいくつかありますが、

注意を払って深く調べればすぐに判別することが出来ます。

大腸がんの症状は大きく分けて3つ存在します。

 

 

1つ目は、下血です。

下血とは、便に血が混じることです。

大腸は上記で記したように、消化器官系の末端にある器官のため、

異常が発生したらすぐに便の状態に現れます。

下血を痔による出血と勘違いして放置する人もいますが、

痛みを伴わず下血していれば、大腸がんの疑いがあります。

 

 

2つ目は、排便障害です。

大腸(結腸)の末端付近に多く発生するがんは腸壁の円周にそって大きくなり、腸にリングをはめたような形になることがあります。

この状態でがんがさらに大きくなると、腸が締め付けられ、排便に困難が生じてきます。

 

 

また、直腸にがんが発生し大きくなると、排出された便リボン状細い紐状になることがあります。

時々、便の性状を確認することは、大腸がんの発見につながります。

 

 

3つ目は、貧血です。

 

盲腸付近に潰瘍が生じ、これががん化した場合は、その部分が出血し続けることにより貧血を起こすことがあります。

この他に、間欠的な腹痛、腹部の膨満感、痛みを伴う下腹のしこりなども大腸がんの症状として見られます。

 

大腸がん患者の5年後の生存率

大腸がんの患者は現在、国内で約22万8000人です。

大腸がんの最近の生存率は比較的高く、5年後の生存率は平均60~70%です。

がんが腸壁にとどまっている早期のがんの場合は、90%にも達します。

 

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大腸がんになりやすい人

・60代の人

・家族性大腸ポリポーシスの遺伝子を持つ人、または家族に大腸がんの患者を持つ人

・ポリポーシスでなく、大腸のポリープが見つかっている人

・消化管に異常な炎症を起こすクローン病の患者

・飲酒と喫煙の習慣がある人、特に毎日ビールを飲んでいる人

・飽和脂肪(肉食)の多い食事をしている人

・食物繊維の足りていない人、野菜をあまり食べない人

 

 

などがあげられます。

食習慣が強く関係している病気です。

 

大腸がんの診断・治療方法

大腸がんの一般的な診断方法は、便の検査です。

 

 

便のなかに混じっているヒトヘモグロビンを試験薬を使って行うもので、「便潜血検査」と呼びます。

大腸がんの治療方法は、症状の進展具合によって、選択肢が変わってきます。

外貨治療や化学療法(抗がん剤投与)、放射線治療などがあります。

 

 

また欧米では、新しい治療法としてがんと闘う免疫力を高める遺伝子治療の臨床試験がいくつか始まっています。

 

 

近い将来、遺伝子の変異を阻止する遺伝子治療が可能になったり、遺伝子の変異の影響を穴埋めする薬物が開発されれば、今までとは異なる強力な大腸がんの治療が実現する可能性があります。